お米とパン

2月13日、火曜日の日記です。

 

定時を20分ほど過ぎてパソコンの電源を落とした私は、伊勢丹へいそいそと歩き出しました。

 

父親に頼まれた「商品券でお米を買う」というミッションを遂行するためです。

 

百貨店に敷居の高さを感じている私は、出来ることならネット注文で済ませたいと考え、前日にオンラインストアを確認しましたが、商品券を使用できる代引きでのお米の注文は不可とされていることが多く。

 

諦めて実店舗へ向かった次第です。

 

地下通路からそのまま潜り込んだところ、ちょうどチョコレート売り場に出てしまい大変な混雑に巻き込まれました。

 

そうでした、翌日はバレンタインデーなのでした。

 

ウァレンティヌス司祭の逸話から生まれ、お菓子メーカーの戦略により確固たる地位を築きあげた「貯古齢糖をたらふく食べて良し」とされる日です。

 

子どもの頃の私にとってのバレンタインデーとは、甘党ではない父が職場で受け取ったお菓子を貰える日でした。

 

チョコレート売り場を抜けて、無事米売り場に到着した私は店員さんのアドバイスをふまえて8kg分を購入しました。

 

自宅までの持ち帰りは難しいため、サービスカウンターにて配送の依頼をしました。

 

その後、父親が好きな食パンも買って帰ろうとメゾンカイザーへ向かいましたが、残念ながら食パンは既に売り切れ。

 

代わりにデリスブランとパンオショコラをお願いしたところ、「チョコ好きなら」とチョコバゲットも勧められ注文しました。

 

失恋ショコラティエを観て以来、パンオショコラを見かけるとついつい食べたくなってしまうのです。

 

石原さとみさんが演じたサエコは、きっと今でも多くの人の心に残っていることでしょう。

 

伊勢丹を出た私は、今度は紀伊國屋書店へ向かいました。

 

先日代官山の蔦屋書店では叶わなかった、『怪物はささやく』を手に入れるためです。

 

 

無事手中に収め、憂鬱な連休明けだったにも関わらず、足取り軽く一日を終えることができました。

タタンとアイドル

2月11日、日曜日の日記です。

 

東京は代官山へ、ケーキをいただきにくりだしました。

 

目当てのケーキ屋さんは、駅から徒歩10分ほどのところにあるようです。

 

あたたかな陽射しを浴び、行列をなすオフィシーヌユニヴェルセルビュリーを横目にずんずんと進んでいきました。

 

ケーキ屋さんに到着すると、ちょうど一席空くところでした。

 

ショーケースから紅玉タタンを選び、セットにアールグレイを注文しました。

 

何度か食べたことはあるものの、その意味を知らずにいたため、後から調べてみました。

 

「タルト・タタン」とは、タタン姉妹が生んだ林檎を使ったスイーツとのことでした。諸説あるようでしたが、失敗から生まれたお菓子のようです。

 

特にタルトのパイ生地がとっても美味しかったです。

 

ケーキセットについてくるショコラは、塩気が強めだったので、ペロリといただけました。

 

お菓子と紅茶をいただきながら、『シャーロック・ホームズの凱旋』を読み進めました。

 

甘味でお腹を満たした後は、蔦屋書店に向かいました。

 

今度観劇を予定している舞台の原作本を求めたのですが、40分程空費しても遂に書棚から見つけることができませんでした。

 

お目当ての本を購入するための書店というよりは、意図しない素敵な出会いを求めるための書店のようでした。

 

諦めた私は、次なる目的地のZepp羽田へと向かいました。

 

Sさんが好きなアイドルグループのライブにお誘いいただいたのです。

 

到着後、Sさんから抽選券を3枚渡され、よく分からないままくじ引きに参加すると、無事に彼女が求めた賞を当てることができました。お役に立てて何よりです。

 

今回のライブは冠番組とのコラボとのことで、番組内の衣装である道着姿で8人が登場しました。

 

期せずして、お笑いコントを初めて生で拝見したりと、想像とは多々違うライブでしたが、とても楽しく参加できました。

 

最後は白ジャケットに黒パンツのアイドルらしい衣装で歌い踊る姿が見れたのは、大変ありがたかったですね。

 

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公演後には浜松町へ場所を移し、焼き鳥をたらふく食べました。

 

ハツが食べれなかったのは残念ですが、それでも好きな串をモリモリと食べました。

 

終電より一本早い電車で帰宅する途中、雨が窓を叩きましたが、自宅の最寄駅に着く頃には止んでいました。

 

空を見上げると一際輝く星が目に入りました。

 

うしかい座アークトゥルスでした。

 

とても冷え込んだ夜でしたが、春が近づいていることを感じられました。

飛び、浴び、食べる。

2月4日、日曜日の日記です。

 

とにかく明日運動をしましょうということで、トランポリンをしに行くことになりました。

 

彼女との運動と言えば大抵は高尾山でのハイキングなのですが、日曜日は雪や雨の予報だったため、室内での運動が良いでしょうと着地しました。

 

トランポリンをしに行くのは約一年半ぶりです。

 

高校のジャージに着替え、1時間飛び続けました(原則2分間飛んで2分間休むというように続けました)。

 

基本技も幾つかあるようですが、不器用で自信の無い私はひたすらに垂直に飛び続け、時たま横に半回転を入れてみるなどしました。

 

普段からよく通っているのか、様々な技を繰り出す子ども達やその親御さんの様子には感心しきりでした。

 

はてさて、そのかわいらしい語感とは裏腹にとても体力を奪われる運動ですね、トランポリンとは。

 

ヘロヘロになった私たちは、汗を流すべく銭湯へ向かいました。

 

 

 

所謂「昭和レトロ」と形容されるような、愛すべき佇まいでした。

 

お風呂でスッキリとした私たちは、遅めの昼食を取るべく駅前のファミリーレストランへと向かいました。

 

長考した結果、私はもろみチキンの和膳を注文しました。

 

椅子の背もたれに掛けた上着を「ねこの通行に差し支える」という理由でどかされたものの、私たちのテーブルに料理を運んだのは人間でした。

 

人間に運んでいただけるのも勿論ありがたい事ではありますが、ねこさんに運んでいただきたかった気持ちも多分にあり、少しだけがっかりしたのはここだけの話です。

 

身体を動かし、銭湯で汗を流し、腹も膨れたところでわいてきた「もう一歩も動きたくない。というか眠い」という本能に、なんとか打ち勝って私たちは帰路につきました。

 

電車は混んでいたものの、何駅か進んだ後に座ることが出来たため、乗り換え駅まで一眠りしてしまいました。

 

前日に急遽予定を立てましたが、充実した一日を過ごすことが出来たと思います。

功罪

1月29日、月曜日の日記です。

 

少し早めに目が覚めたので、布団の中で漫画を読むことにしました。

 

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土曜日に購入したもののまだ読めていなかった4巻です。所謂スポーツ漫画とは、少し毛色が違う気がします。

 

並木監督が息子を優先して、綾瀬川の入塾を断ったところには胸を苦しめられました。

 

父親としてはそうであってほしいけれど、どうしたって主人公の綾瀬川に感情移入して読み進めていた私からは、受け入れて欲しかった。

 

綾瀬川が描いた未来を叶えてあげてほしかった。

 

桃吾との会話、自分の心を押し殺して、善意を無碍にしないように感謝を述べて終わらせた綾瀬川の気持ちを思うと私も苦しかったです。

 

それから5巻が発売される3月を待てず、アプリをインストールして、課金レンタルをして続きを読み進めてしまいました。

 

大学生時代、朝の通学電車で『人間失格』を読んでいたことが思い出されました。

 

朝からこの漫画を読むのは、それに似たものだと思います。どうしたって鬱々とした気持ちで一日が始まってしまう。

 

それは自業自得ではあるけれど、自分ではやめることができないのです。心を掴まれ、読みたくて読みたくてたまらなくなるのです。

 

ひとまず、これ以降の課金レンタルは我慢をして大人しく5巻の発売を待とうと思います。

 

爆速で刊行してくださることに、感謝です。

プリント倶楽部にタルトと紅茶

1月28日、日曜日の日記です。

 

友人の「プリクラを撮りませんか」のお誘いを受け、東京は新宿へ繰り出しました。

 

友人の好きなアイドルとプリクラ機がコラボをしており、そのコラボバージョンで撮影をすることが目的です。

 

そして私自身も、かの二人組が撮影したと思われる機種での撮影を企て、お付き合いしていただくようお願いしたのです。

 

 

学生の頃、何かにつけてはプリクラを撮っていましたが、今では滅多に足を踏み入れない空間なのでとても緊張しました。

 

それでもなんとか落書きを終え、印刷されたプリクラをショルダーポーチにしまいこんだ後は、お腹を満たすために少し遅めの昼餐を求めました。

 

向かった先はイタリアントマトです。

 

これまた、学生時代には原宿の店舗をよく利用したため大変懐かしい気持ちになりました。

 

悩んだ末、カチョ・エ・ぺぺ(チーズと胡椒という意味のパスタだそうです)とアイスコーヒーを注文しました。

 

運ばれたパスタを見て、むむ、控えめな量ですね?と思いましたが、何だかんだでお腹は満たされました。お喋りしながらゆっくりと食べたせいでしょうか。

 

その後、アフタヌーンティーへ。

 

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抹茶のタルトをまず選び、紅茶にはヴェランダをお願いしました。

 

あまり勝手が分からなかったために、ケーキに合うとお店の方にお選びいただきました。決め手はやはり、薔薇の香りがするということでした。

 

 

 

帰りの電車では、オンデマンドサービスでだいすきな方たちの冠番組を視聴しました。

 

 

幸せでたまらない日曜日でした。

1月27日土曜日の日記です。

 

リビングにため込んだ雑誌を整理しよう、と思っていたのですが結局手をつけることはなく。

 

いつか整理できる日は来るのだろうか?

 

「やるべきこと」から目を逸らすべく私は万年床へ逃げ込みました。

 

頭まですっぽりと掛け布団を被り、「何かしらのクーポンが使えるはず」と電子書籍購入サイトを開いては、買わずのままであった漫画の続刊をぽんぽんと購入しました。

 

自身が現在置かれてる状況が多分に影響し、読了後には色々な思いが湧き上がってきました。

 

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そこにれおちゃんはいないの?ちゃむの未来にれおちゃんはいないの…?

 

すごく思う、思ってしまう。

 

でもこれは、オタクが言っていい言葉ではないよね。メンバーだからこそ言える、言ってもいい言葉だと思うのです。

 

この先れおより好きになれる子はいないと思うので、僕もオタクをやめると思います。僕も好きの頂点でやめられるのなら良かった。これからもずっと、れおを一番好きでいられる

 

私もそんな風に思う誰かを、いつか見つけられるでしょうか。

 

思わず口をついた「地上にのぼろう」の後の、れおちゃんとくまささんの握手の様子。

 

これは祈りだと思った。

 

こんなに美しい関係を私は知らないし、きっと現実にはあり得ないと私は思ってしまうけれど、それでも、こんな関係を築く人たちがこの世のどこかにいてほしいと願ってしまいます。

チョコクリーム

今朝は6時半頃に目を覚ましました。

 

目は覚ましたけれど、寒くて到底布団からは出られません。ずっとぬくぬくしていたい、それが本能というもの。

 

しかし、その本能に抗っていそいそとリビングに向かったのは6時55分。

 

 

 

 

朝から溌剌とした「えいえいおー!」に鼓舞され、元気がむくむくと湧いてきた気がします。

 

そして浴室に向かいました。

 

シャワーを浴びた後に出来るだけ身体を冷やさずに済むようにと、オイルヒーターの電源を入れました。

 

そうして浴室を出た私を待っていたのは、エラー表示がされたオイルヒーターでした。寒い。

 

午前中の予定は、超音波検査。

 

予約した検査時間の30分程前に到着し、順番が回ってくるまで待合室にて先日購入したモリミー氏の最新作を読み進めました。

 

ここ数日、昼食を食べ終えた昼休憩の残り時間を使って少しずつ読み進めていますが、一気に読了したい欲望と、読み終えてしまうことへの寂しさが常にせめぎ合っています。

 

検査には研修医の方が同席されました。

 

後半からはその方に対応いただいたのですが、自身の臓器をまじまじと観察されてしまうのは、相当の恥ずかしさを覚えてしまいますね。

 

心を覗かれるのとどちらが恥ずかしいのだろうか、などと考えながら天井を眺めていました。

 

それから相当痛いですね。グリグリされました。

 

ようやく検査を終え、会計も済ませた私は北風を一身に浴びながら帰りのバスを待ちました。

 

田舎のバスは遅れるものであり、バスが姿を見せたのは予定時刻の20分後。

 

やっと乗れるかと思ったのも束の間、バス停にバスが止まることはなく、そのまま過ぎ去ってしまいました。

 

一瞬何が何だか分からなくなった後、悲しさと腹立たしい気持ちが湧き上がってきました。

 

次のバスが来るのは、1時間以上後です。この寒空の下、長時間待ち続けるほどの気力も体力もない私は別のバス停へ向かいました。

 

少し歩いた先に、別ルートのバス停があるのです。

 

そのバス停には予定時刻の2分ほど前にバスが到着し、無事に乗り込むことができました。

 

また置いてけぼりにされてしまうのでは?という一抹の不安を抱えていた私は、ほっと胸を撫で下ろしました。

 

この悲しい事件を本日の主役とするのはよろしくない、自分の機嫌は自分で取らねばと考えた私は、自身にクレープを食べることを許しました。

 

化粧水などの日用品を調達した後、チョコクリームクレープを2つお持ち帰り用に購入しました。

 

子どもの頃はおかず系のソーセージツナピザが一番のお気に入りでした。チョコクリームを好きになったのは大人になってからです。

 

そうそう、私はたしかに食いしん坊ではありますが、1つは家族へのお土産ですよ。

 

ちょうどお昼時に帰宅。

 

昼食の支度をしながらも、私は待てずにクレープをペロリといただいてしまいました。

 

食べる順番など関係ありません。美味しいものを好きなように食べるのが良い、というのが持論です。

 

甘くておいしいものは世界を救います。