土曜日の日記です。

 

前日に「この電車に乗りましょう」と決めた電車に乗れた試しが無いのですが、この日も御多分に洩れず。

 

不器用なりにコテで巻いた髪を崩さないようにマフラーは身に付けないことにしました。

 

お気に入りのネイルグロウが家内で見つけられず、同じ品番の、ドロドロになったままで捨てられずにいるネイルグロウに目薬を垂らして無理矢理に爪にのせました。

 

玄関の扉を開けたところで雲行きの怪しさを感じ、急いで折り畳み傘をリュックに詰め込んでから改めて家を出ました。

 

駅までは走って向かい、何とか予定していた次の電車に乗ることができました。この電車に乗れなければ開演に間に合わなかったため、本当に危なかったです。

 

ただ、幾度、このような経験をしても私という人間は変わらずでして…

 

目的地最寄駅に着いてからも急ぎ足で向かいました。

 

想定通りに、改札を出てすぐにお手洗いを済ませ、道中にある自動販売機でお水を買うというミッションをこなした私は、無事開演10分前に劇場に滑り込むことができました。

 

改めて、ああ私はつくづく彼のことが好きなんだなと感じました。

f:id:maru13a:20240122003114j:image

 

表情が、声が、所作が、とんでもなく好きで好きでたまらなかったです。彼から一瞬だって目を離したくない、変わらずそう思わされます。

 

終演後は折り畳み傘をさして、シンガポールの定番カヤトーストをいただけるお店へと向かいました。

 

到着したものの、小さめの店内は満席でテラス席しか空いていません。大寒で雨も降るこの日にテラス席でゆっくりすることは到底考えられず。

 

別の喫茶店を三ヶ所ほど覗きましたが、土曜日のお昼過ぎの時間帯とあっては、どこも盛況です。

 

予定の順番を見直した私は、有楽町駅付近の三省堂書店にて『シャーロック・ホームズの凱旋』を買い求め、別の土地に向かうこととしました。

 

電車でしばし揺られた後、駅からすぐのショッピングモールにて、吟味した新しいマニキュアを買い求めてから漸く喫茶店に腰を落ち着けました。

 

カフェオレを飲みながら、観劇した公演の感想をSNSに投稿しました。

 

それから、ブックマークしていた文章をいくつかメモ帳に書き写しました。

 

先程購入した、森見登美彦氏の新刊を読み進めたりもしました。

f:id:maru13a:20240122003358j:image

 

読み進めている間、自然と笑みがこぼれているのが、自分でもわかりました。

 

最後まで読み切りたい衝動を抑え、キリの良いタイミングで会計を済ませました。

 

今夜は動画投稿サイトに動画が投稿される曜日で、彼のだいすきな人が生放送ラジオに出演もするのですから。

 

茶店を出て空を見上げると、雲の奥に月明かりを見つけました。雨の雫が、無防備な顔を叩きました。

マインとパン号

21周年の記念の日に会うことができました。

 

 

 

 

ずっとかわいくてだいすきなんだけれど、沖縄でちんすこうを配るさゆちゃんからふわっと香水の香りがしたのにドキドキしてしまいました。

 

お顔を前に向けながら視線は左右にやるときのお目目がくりくりでかわいらしいです。

 

手振りの時に、肩が上がるからなのか、少し首がつまって見えるのがかわいいです。

 

「21年の中のどこかのタイミングで好きになってくれて、熱量とかは上下あるかもしれないけど、今も好きでいてくれてありがとう」といったような、さゆちゃんのオタクのことを見透かした、それでいて優しい挨拶。大切に抱きしめたいなと思いました。

 

 

 

アンコールの『OK!生きまくっちゃえ』。

 

さゆちゃんが許してくれるから、今日のその先を考えることができる。

 

知識の実を口にしたことへの償いなんかじゃない。

 

誰かに許されないと前を向かれないけれど、その誰かはさゆちゃんが良い。

 

最後、下手の袖口からはけたから珍しいなんて思っていたらそうでした。コロナ禍以前はいつも、そうやって私たちの前を通って最後までバイバイしてくれていたね。

 

消えた当たり前が、また当たり前に戻るのならとっても嬉しいな。

私たちしか知らない星

駅で中学生の頃に通っていた塾の先生たちが、今の生徒だろう子どもたちに声をかける様子を見かけました。

 

今年もこの時期がやってきたんですね。

 

先生たちはもう私のことを覚えていないだろうけれど、毎年この光景を見る度に懐かしい気持ちになります。

 

さて。とんでもない動画がSNSの海に解き放たれておりました。

 

 

 

最初から最後までずっと胸がぎゅうっと苦しくなるほど愛おしいのですが、特別に目をひいたシーンを選べと言われたら、私はここを選びます。

 

f:id:maru13a:20240118004106j:image

 

私は彼を草木や花の妖精だと思っている節があるのです。とても短いけれど、強く印象に残りました。

 

それから歌詞を追いながら動画に用いられた楽曲を聴いてみました。

 

 

彼は、手作りのプラネタリウムに、私(たち)が開けた実在しない穴でできた一番眩しい星だと思うのです。

 

背伸びをして触れることができても、それは本当の君じゃない。

 

届く訳は無いのに、そのくせ消えてくれない光。

 

君の涙も、君の名前も、君の居場所も、私(たち)しか知らない。

 

烏滸がましくも、「僕を見つけてくれてありがとう」と言われた気がしました。

 

ねぇ、こちらこそ私はあなたを見つけることができてこんなにも幸せなのですよ。

ラジオ

月曜日の日記です。

 

金曜日に誤って自宅に持ち帰ってしまった、とてつもなく大きな社用PCが詰め込まれたリュックを前に抱え通勤電車に揺られていました。

 

右耳だけにさしたイヤホンから流したのは、勝利くんのソロラジオ。

 

 

昨年12月のドームツアーで大阪を訪れた際、メンバーやスタッフさんとで実施したクリスマスパーティーへ持参したプレゼントのお話が、とてつもなくかわいらしかったです。

 

選んだプレゼントは小さなもみの木のツリー。

 

プレゼントがそれと露見してしまわないように、上からビニール袋をかぶせ、手荷物検査時に中身を尋ねられることを想定してメンバーとは距離をあけ、実際に尋ねられた際には早口で答えるという徹底ぶり。

 

また、ランダムで勝利くんに当たったプレゼントが消え物であったことに不平(?)を言っていた様子から、思い出を形にして残しておきたい子なのだ………と思ったら、これまたかわいらしく、頭を抱えてしまいました。

 

メンバーからのプレゼント、勝利くんにあてがって欲しかったですよ神さま?

 

ラジオは終わったものの、満員列車で身動きの取れない私はそのまま流れてくる広告を甘んじて受け入れていました。

 

そうして出会った一曲。

 

 

正論で人を決めつけるくせに

誰にも心は許せない

ドキリとしました。自分を咎められたのかと。

 

ねえもっと僕ら互いを見て
心の距離が離れる前に
ねえ今夜くらいは目を開けて
愛を伝えさせてよ

誰に対しても、相手を見て、愛を伝えなければいけないな、と。

 

親しかった友人からいつの間にか連絡が途絶えていたり、なかなかこれまで通りの関係を人と続けるというのはとても難しいのだと痛感するばかりだったことが余計にそうさせたのか、ともかく気に入る一曲となりました。

 

意図せぬ素敵な出会いに感謝を。

明治神宮前駅周辺にて

焦っていたのか、何故か一駅手前で電車を降りてしまいました。

 

予約サイトから美容院の電話番号を表示し、少々遅刻する旨を伝えました。

 

表参道を足早に抜け、通い始めて一年程が経つ美容院に到着しました。

 

今日はカットとトリートメント、仕上げに軽く髪を巻いていただきました。

 

美容院終わりの自分の髪を見るのはいいものです。幸せな気持ちがぽうっと胸に広がります。

 

普段は視界に入れないように努めている、窓ガラスに反射して写る自分も、美容院の後にはついつい覗いてしまいます。

 

それから、グルメサイトで見つけた喫茶店に足をのばしました。

 

「角の看板」と訳される店内には、数組の先客がいらっしゃいました。

 

一人であることを告げると、入り口に最も近いテーブル席をすすめられました。注文はガトー・フロマージュブレンドコーヒー。

 

青空文庫で読みさしの『斜陽』を読み進めようかと悩みましたが、SNSでブックマークをしていた詩の一説などをメモ帳に書き写す時間にあてることに決めました。

 

鬼星からやってきたヒロインと並みではない阿呆な主人公が描かれたポーチから、黄色い表紙の手の平におさまる大きさのメモ帳と、ここ二年程で気に入ったボールペンを取り出す。

 

スマートフォンでブックマークを表示し、メモ帳へ書き写す。

 

気に入った文を書き写すだけではなく、その文から感じたことなども書き添えておくと良い、という先人の助言を見ましたので、ボールペンの色を変えて簡単に感想を書き添えておくこともしました。

 

隣席の男女の会話に耳を傾けてみる。マッチングアプリを通じて邂逅したお二人のようでした。

 

運ばれたコーヒーとケーキを口に運ぶ。私はいつからブラックコーヒーを美味しくいただけるようになったんでしたっけ。

 

茶店までの混雑した道のりが嘘のように感じられる、とても居心地の良い時間でした。

 

そうそう、支払いに現金以外が認められない喫茶店ということで、お店に足を踏み入れる前は、店主の方には漠然と怖いイメージを抱いていましたが、注文や支払い時に受けた印象は、むしろ柔らかいものでした。

 

それから予約していた眉毛サロンへ向かいました。普段通っているのとは違う、初めてのサロンでしたが丁寧に仕上げていただけました。

 

施術中ふと、担当してくださった方から「美容院帰りですか?今日は美容デーですね」と言われました。

 

私が髪や眉を整える理由は「他人に不快感を与えないため」という、あまり明るい理由ではないのですが、「そうか私の今日は美容デーと呼べるのか。街中で見かける素敵な人たちが言うような、そんな過ごし方を私もしたのか」と、何だか嬉しくなりました。

 

本日の予定はこれにて終了したのですが、初詣を済ませていないことを思い出し、神宮へと向かいました。

 

参拝路に置かれた氷の彫刻は、あたたかな陽射しを浴びみるみる溶けていました。美しくも儚いものですね。

 

それから本殿へ進み、参拝をいたしました。

 

見たところ、私は前厄の年にあたりましたので厄除けのお守りを授かりました。おみくじは引きませんでした。

 

この一年も健やかに過ごせたらと思います。

三日坊主すら達成されず、漸く昨日の日記をつけ始めました。

 

さて。昨日はカーテンも開けず、一日中家にこもっておりました。

 

やったことと言えば、ダイニングテーブルでご飯を食べるか、ソファに寝転がるか、布団に寝転がるかのいずれか。

 

私はある時から、漫画は電子書籍で買うことにしています。

 

そして昨日は、己が利益のために擬似家族として過ごす3人の様子を描いた作品について、刊行中の単行本をまとめて購入しました。

 

年末年始のアニメ一挙放送を見終え、映画鑑賞も済ませ、それでも飽き足らず、一度躊躇ったものの、結局は指先ひとつで購入に至っていました。

 

私という人間は、自身の欲望に対してあまり我慢を知らないようです。

 

いつぞやの家族団欒の際に、母が「我慢をさせるのは可哀想で、欲しがるものは何でも買い与えた」と、何気なく話していたことが思い出されました。

 

妄に娯楽を求め、簡単に熱くなっては冷める。

 

嘗て心惹かれていたものを手放すのが後ろめたくて、いつまでも抱えている。

 

矛盾するようだけれど、どちらも事実あります。

 

興味関心を捨てれば、心乱されることが無くなるのは明白だというのに、消えない、消したくない気持ちもあります。

 

どうしてこんなにチグハグで、面倒なのでしょうかね。

これが「エモい」ということ?

体調不良で外出のできない父は私に、袋麺、バナナ、ヨーグルトの調達を頼みました。

 

スーパーで購入したそれらをエコバッグへ詰め、父の住まいへ気持ち足早に向かいました。

 

時刻は21時前、徒歩で30分弱の道のり。父の夕飯の時間がかなり遅くなってしまいます。

 

玄関越しに受け渡しを済ませた後、ゆっくりと自宅への帰路につきました。

 

生まれてからずっとこの街に住んでいますが、一度引っ越しをしたために、この辺りを歩くのは随分と久しぶりです。

 

初めて勤めた会社で、どうにも営業という職種が性に合わず、その苦しさから眠ることができなかった深夜に家を抜け出し、ギコギコとこいでいたブランコがありました。

 

高校に入学したばかりの頃、必死に鬼ごっこをした結果、足をつっかけて転んだアスレチックは無くなっていました。(5つ下の幼なじみは、そんな私にも容赦なくタッチをしました)

 

道すがらに点々とあるテーブルベンチに母やその友人がよく集まっていたことが思い出されました。

 

駄菓子屋は無くなっていました。

 

遊びに行く際には100円を握りしめて、駄菓子屋で各々が好きなお菓子を買ったことが思い出されました。

 

せっかくなので、当時よく買っていたお菓子を振り返ってみます。

 

まずはコーンポタージュ。30円とお高めではありますが、ボリューム満点。

 

 

カットよっちゃん。当時20円くらいのイメージだったけれど記憶違いかもしれません。

 

 

今でも大好きぷくぷくたい。

 

 

にんじんも、やはりボリューム重視の私はよく選んでいました。

https://www.takamiseika.com/トップメニュー/ 

 

ガムは、フィリックスガム(今回初めてこの黒猫のお名前を知りました)か、オレンジまたはグレープのマーブルガムを選ぶことが多かったように思います。フィリックスガムでは当たりを引いた記憶があります。

 

 

わさびを食べるのに大人を感じていたんだと思います。(普通に味も好きでした)

 

 

理容室は変わらずそこに在りました。

 

通称「鳩ぽっぽ公園」は遊具が撤去され、空き地になっていました。とかく略しがちな子どもたちはその公園を「はとぽ」と呼んでいました。

 

はとぽには幅の広い滑り台がありました。

 

その滑り台の上部に、子どもたちが横一列に座るか寝そべるかし、滑り台の下から駆け上がった1人の鬼(ワニ)が、子どもたちを引きずりおろす「ワニワニパニック」と呼ばれた危険な遊びが流行っていました。(とても痛いので、真似しない方がよろしいかと)

 

それから、吊り橋のようなアスレチックでもよく遊んだような気がします。

 

このはとぽ周辺では、フリーマーケットやカラオケ大会が行われたりもしました。(今もでしょうか?)

 

夏には屋台が並び、川の上で花火も上がりました。中学に上がってからは、浴衣を着てこの祭りに出かけたこともありました。

 

それから進んだ先にあるトンネルには、かつては両端にずらっと自転車が駐輪されていたはずですが、今では大量の「駐輪禁止」のポスターが貼られ、一台も自転車は置かれていませんでした。

 

ピンク公園の隣にある小さな空き地で、幼なじみが集まって花火をしている際に、誰かが唐突に「海に行きたい」と言い出し、実際に海に出かけたこともありました。

 

たどり着いた海は真っ暗で随分怖かったけれど、私の中にある数少ない「若いからこそ謳歌できた青春」の一つです。

 

一人で何でも楽しめる質だとは思いますが、子どもの頃のようなことはもう出来ないんだなと思うと、やはり少し寂しく感じられました。