今朝の電車は少し遅延していたために、より一層車内が混雑していました。

 

身動きは取れず、右耳にだけつけたイヤホンから流れる音楽に意識を集中させていました。

 

はじめの一曲は『色彩』。

 

その後は自動再生だったために、どの曲がどんな順だったかをハッキリとは思い出せませんが『美しい鰭』、『すずめ(feat.十明)』、『Pretender』、『カタオモイ』などが流れていました。

 

何かの歌詞に影響を受けたのか、不意に悲しみで頭が埋め尽くされました。

 

四月一日を迎えたら、同じグループのメンバーとしてステージに立つことは無いのでしょう?

 

 

同じグループのメンバーとしてラジオの生放送に出演することはなくなるのでしょう?

 

 

初回限定盤Bを購入しても、同じグループのメンバーとしてわちゃわちゃする姿は見られないのでしょう?

 

 

そんな風にひとつひとつ、「これからは望むことすらできないのだ」と気がつく度に涙が込み上げてきました。

 

それでも精一杯、車内では目に涙を溜めるに留めました。

 

駅に着き、改札を抜け、地下通路から階段を上がり、地上に出て会社へ向かう間は、何度も涙が溢れそうになりました。

 

その度に空を見上げました。

 

空に伸びるビルと、綺麗な青空が目に入っても寂しい気持ちは消えませんでした。